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Mailサーバ

Mailサーバ

この資料では「Postfix」というメールサーバをソフトを中心にインターネットメール環境をどのように構築するか説明を行います。 【旧、Postfixのページはこちらから】

1.e-mailの歴史的バックボーン

  現在、当たり前のように利用しているe-mailですが、1990年以前の日本ではごく限られた企業や研究機関、学校でしか利用できないものでした。 
当時はまだ商用のインターネットプロパイダというものもなく、特定の企業と大学、研究目的の大学間ネットワーク、そして企業内における日本と外国の支社間とのネットワークなどを有機的に結合したネットワークとして存在している程度で、しかも大半が電話回線を使ったモデム接続によって、メールのやりとりをしているような状況でした。 
この当時、e-mailのためのソフトウェアといえばUNIX OS上で動作していた『sendmail』が多くの組織で使われていたと思われます。 sendmailは元々はe-mail(SMTP)用としていたものではく、それまでに存在していた各種のメールサーバソフト専用のプロトコルのメッセージ交換を実現できるように開発されていた経緯があります。 このため、sendmail では、ルールセットと呼ばれるマクロを組み合わせてメールサーバ間のメッセージの変換を行ってメールを送受信するという仕組みで動作しています。
また、メッセージのやりとりの為の通信プロトコルも、外部の通信ソフトと組み合わせてことで、イーサネットを使ったsmtpだけでなくuucpやDECNetなどにも対応できる仕組みを持っています。(当時は、UUCPとモデムを使ったバケツリレー方式でのメール構築が一般的だったと思います。 当時の私の会社なども、ソニーさんにお願いしてUUCP接続環境を実現していたものです。)

e-mail環境が一変したのはやはり商用のプロパイダが現れた1992年以後でしょう、それまでメールサーバを構築する場合は既にインターネットに接続された組織にお願いしてバケツリレー方式で行ったいたものが、送受信したい相手のサーバに直接接続できる環境が実現できるようになりました。 これてよって、e-mail は素早く相手に届くようになり、バケツリレー方式あった中継サーバのトラブルによるメールデータの紛失や遅延といったことから解放されたのです。 また、直接相手に届けられるようになったことで、データを途中の経路で盗み見される可能性少なくなり、一気に利用環境が整ってきました。

しかし、世の中は良いこともあれば悪いことも存在します。 それは、商用プロパイダによる接続が簡単にできるようになってからはインターネットの世界にはそれまでのように 「相手に信頼してもらった団体だけが接続できた」 時代から、「誰でもが利用」 できる時代になったことにより、インターネット空間で不正を行う人が確実に増えてしまったことでしょう。 で、このような人たちの中には、自分以外の組織のサーバを乗っ取って自分たちが利用できるにしたいと考える輩が現れてきた訳ですが、このような人間がサーバの乗っ取りのために目を付けたのがメールサーバでした。 メールサーバは当時から多くの組織に存在しており、また、その目的から外部に存在が公開されているサーバであった為に、真っ先に攻撃の対象になってしまいました。 そして、以前から使われていた sendmail というサーバソフトには、潜在的にセキュリティ上の問題を多くもっていたために、その問題を突いて多くのサーバが乗っ取りの危険に晒されてしまい、結果としてして多くのサイトのサーバが乗っ取られるという事が発生しました。(当時は殆どが愉快犯的な目的だったので、まあ、救われましたが。。。) 結局、商用プロパイダによるサービス開始以後、暫く(数年)に渡って sendmail のセキュリティホールに対するアタックと、その対策パッチの適用という作業に多くのメール管理者はつきあわされることになったのでした。
(現在のsendmailはそれなりに安全と思いす。 また、閉鎖(牢獄)空間でsendmailを動かすなどの方法をとることで、かなり安全な環境で構築も可能です) 

そのような中で、規模が大きくなりすぎた sendmai に変わって、主にSMTPプロトコルだけに特化したメールサーバソフトが現れてきて、その1つとして 『qmail』、もう1つがここで紹介する『Postfix』という訳です。 時代的には Postfix より qmail の方が少し先に現れていたと思いますが、qmail はライセンス的にGPLのライセンスに適合しない部分があったために、多くのLinuxでは標準ではバンドルされていないためにあまり一般的にはなり得なかったと考えられます。 それに対して Postfix は IBM Thomas J. Watson Research Centerで開発されたVMailerを基にオープンソース化されており、現在ではsendmailとともに多くのLinuxディストリビューションに標準で搭載されているメールサーバとなっています。
なお、sendmailやqmail,Postfixはメールデータを転送する仕組み(SMTP)を実現するソフトウェアでしかありません。 転送されてきたメールを一般的なメールクライアントソフトで読み出すには、POP3またはIMAPと呼ばれるプロトコルに対応したサービスが必要になりますが、これらについてはSMTPサーバとは別のソフトで実現されています。
本資料中では、セキュリティを考慮した最新のPOP3,IMAPサーバとして dovecot を紹介します。

 

Mailサーバ(Postfix)の構築に続く

 

 

 

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